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インタビュー : nene
スタイリストとして、ヘアメイクとして、そして被写体(モデル)として・・・。多彩なスキルと感性を持ったフォトグラファー、neneさん。「私の知る限り沢山いる。」と言うneneさんだが、彼女のようにそれぞれのスキルすべてにおいて長けているフォトグラファーは、そう簡単には見つけられない。neneさんに、話をお聞きしたいと思った。
基礎的な写真の撮り方などは、どのように学んだのですか?

基本は独学です。以前に作品撮りの為にモデルを務めさせていただいたHarQさん(ID:31184)や、写真仲間、ご先輩からの情報交換などで毎日が勉強の日々です。単に褒め合うだけの人達の中で交流しシャッターを切っていても、成長どころか逆に自身の個性を失ってしまうと思います。現在でもご指導いただいている皆さまに深く感謝しております。

その後、フォトグラファーのHarQさんとモデル様との共同撮影が多くなり、今後も切磋琢磨したく思っています。また、ポートレートは写真表現の一つであって、静物や風景、些細な日常でも「写真」は一生の学問として深く追求してゆきたいです。矛盾した表現になりますが「楽しんで撮る」事がモットーです。ポートレートも決めポーズだけではなくオフショットのような軽快さも好きです。
写真に対する、neneさんのオリジナリティー(独創性)を教えてください。

独創性は全ての方々にお有りになると思います。私は本業がスタイリストなので、変幻自在に被写体さまを「役柄」に成り易いように気をつけています。テーマに沿ったオリジナルの衣装を考えるのも、産みの苦しみと同時に楽しい作業ですね。

撮影後の現像でこだわる点は色や質感ですが、私は敢えて同じような仕上げ方にならないよう、時々「お遊び」を加えつつ色出しをしています。

固定観念に束縛されず自由に撮る事、そして被写体さまの隠れた才能を見つけ出すことも多々あるので、その方の可能性を広げてゆきたいです。
撮影だけでなく、メイクアップとヘアスタイリングまでやってしまうフォトグラファーは少ないと思いますが、それができことによるメリットを教えてください。

私の知る限り沢山いらっしゃいます。フォトグラファーは企画、ロケハン、衣装合わせ、テーマに合わせたヘアメイクを考案していると思います。

メリットかどうか分かりませんが、私の場合、1回の撮影で何度も着替え、ヘアメイクや小物を変え、短時間で一人のモデルさまのポテンシャルを引き出す事が可能になるように構想しています。

また、撮影前のメイク時にはモデルさまの骨格を矯正するマッサージや顔筋のトレーニングを行い、コンプレックスを極力なくし、リラックスしていただける事を大切にしています。どなたでもコンプレックスがお有りですし、左右非対称な肩の位置や目の大きさなどを気にしながら撮影に挑むより、まずは「気持良く」そして「自信を持って」カメラの前に笑顔でいて欲しいので、下準備には念を入れ、長時間でもメイク崩れが無いよう心掛けています。

自身の経験から「寒い、暑い、痛い」を我慢するのがモデルさまの役目であることが多いので、「被写体さま」である前に、まず「一人の大切な人間」である事を徹底しています。
Model: nene
女性が撮る写真と男性が撮る写真に違いがあるとしたら、それは何だと思いますか。

何もないと思います。「女性ならではの視点」という表現はもう古いですね。ポートレートに関して言えば、撮影側も被写体さまも、国籍、年齢、性別などのボーダーラインは全くありません。島国ニッポンを超えて世界に眼を向ければ、必ずそれが理解出来ると思っております。

撮影側もモデルさまも、皆さんチャレンジ精神が旺盛ですし、妥協せず作品創りを続けていらっしゃる方ばかりで頭が下がります。稚拙な私がもっと追求心を鍛えたいと共感する作風を拝見する時に男女の差は全くございません。
neneさんが撮影側の場合、どんなモデルを撮影したいと思いますか?

前述したように国籍、年齢、性別に関係なく「自分の強み」(特技)を持っている方。そして、常に向上心があり努力を惜しまないプロ意識の高い方は勿論ですが、個人的には生き様が滲み出ているような職人の方々や、生き生きとした心技体を持ち合わせた方。全ての人種、性別、年齢、色んなご職業の方に興味があります。

逆に「ごめんなさい」な方は、「強み」がない方。これには経験値も関連しますので、無所属のフォトモデルさんに多いのですが、お顔立ちや年齢、体型など様々な理由で自分を表現出来ないのは単に勉強不足だと思われてしまいます。

私自身が18歳でモデル事務所に所属していた頃、身長が足りずに不本意な仕事ばかりを体験しました。その悔しさをバネにウォーキングとポージングだけは毎日3時間鏡の前で練習しました。

若くて美しい女性は世界中から日本に来ていましたが、東洋人モデルの需要は多かったです。それくらい魅力的だという証拠だと確信していました。バイト感覚ではじめたモデルでしたので、その後留学費用にしましたが、その頃の努力や経験は今でも役立っています。

私はセルフポートレートも続けているので、どの角度が一番テーマに一致しているか、どんなポージングの癖があるのかを残すことで客観視し、反省すべき点を意識しています。

また、「自分は東洋人だ」と言う事も忘れないようにしている方に好感を持ちます。諸外国の真似事をしても滑稽になる場合があります。海外サイトでもポートレートを掲載していますが、我々がどれだけ美しい民族であるかを評価されることが多いです。

話がそれましたが、私は「撮りたい」という言葉より「撮らせて戴きます」という気持ちを大切にしています。

人物も自然も万物において。
Model: nene, Photo: HarQ (ID:31184)
【経歴】
N.Y州マンハッタン「パーソンズスクール」テキスタイルデザイン科卒業
その後、舞台衣装の勉強の為渡仏
帰国後フリーランスのスタイリスト、服飾デザイナー、企業広告企画などで活動
及びタレント事務所、モデル事務所にて講師の定期指導

http://www.flickr.com/photos/nenephots/

Interviewed and written by K. Sawamoto

【あとがき】
人物であれ、静物であれ、彼女の作品の中の被写体は美しい。天性的な要素もあると思うが、モデルとしての経験やスタイリストとしてのセンスなど、ご自身のマルチな才能をうまく融合している。フォトグラファーとしてだけでなく、クリエイティブな世界でのneneさんのご活躍を、これからも楽しみにしている。
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