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商業フォトグラファーとして、アパレルECサイト用の人物カットや洋服、小物、飲食店フード撮影、インテリアなどを撮影する山田哲也さん。さらに、モデルやタレント事務所からもそのテイストが好評で、宣材撮影の依頼が絶えない。彼の作品を見れば、依頼したくなる理由が分かる気がする。そんな山田さんにインタビューをお願いした。
![]() 学生時代に映像を専攻していたので、撮影技法やライティングの基礎はそこで学びました。 ![]() 仕事では(クライアントから)求められるものがあったり、いろいろな方とイメージを共有しているので、独創性よりも協調性を大切にしています。 ![]() イメージは漠然と考えていても形になりにくいので、できるだけ分かりやすい言葉で考えたり伝えるようにしています。 日本のビューティーやファッションには季節感があります。衣装やクライアントのイメージにも可愛い、エレガント、クールなど大きな方向性が存在するので、まずこの2つのキーワードをメンバーで共有することは大切だと思います。それが「春、可愛い」ならば、それぞれが自分の(感性的な)検索エンジンを使って【柔らかい・ハッピー・ひなたぼっこ・パステルカラー・さくら・ポップ】などを連想させていき、それを自分のスキルに置き換えます。そして、撮影の流れの中で全体のバランス調整をしています。 この仕事を始めた頃は、作品撮りを頻繁に行っていました。仕事で依頼された撮影で、イメージを大きく外してしまうことは許されないので、作品撮りで学んだことや、特に失敗した経験は今でも良い教訓になっています。 ![]() モデルさんには「可愛く、綺麗に撮って!」と言われます(笑)。 ある時、親しいモデル事務所のマネージャーさんとイタリア料理を食べていたところ、「トマトからは、新鮮、元気、さわやか、太陽、健康、など様々なイメージを想像できる。でも、パスタソース用に調理すると、そのトマトからイメージを想像させることが難しくなる。」と言っていました。 トマトをモデルに例えているのですが、ようするに特定のイメージを確立させてしまうと、モデルが応募できる案件が限られてしまうということです。事務所はモデルの素材を大切にしているのと同時に、そのモデルの個性や将来性を考えてイメージ作りを考えています。同じトマトでも、お皿を変えてみたり、ドレッシングを変えてみることで、センスも変わります。 そのマネージャーさんから、「素材をそのまま撮るだけなら私にでもできるので、そのあたりはプロの山田さんにお任せしたいです。」と言われ、笑ってしまった反面、何を自分に求められているのかよく分った気がします。 ![]() 先ほどのイタリア料理の続きになってしまいますが、美味しい料理を出すことはもちろんのこと、盛り付け方や接客マナーにも気を配ることで、お客様にハッピーな気持ちになってもらうことです。 Interviewed and written by K. Sawamoto 【あとがき】 山田さんから面白い話を聞いた。10歳の少女を撮影しているときに、同伴していた母親が、「こうした方がいいんじゃない?」と言って自分が撮ると言い始めたのだ。そこで山田さんは、なんとその母親にカメラを渡し、指示を与えながら実際に撮影をさせたのである。山田さんは「人物撮影は奥が深い。」と言うが、インタビューで協調性を大切にしたいと答えていた彼の人物像を、このエピソードからも伺えると思う。 |
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